金刀比羅宮 | 『こんぴらさんの“おたから”』展 ~重要文化財特別公開~
『こんぴらさんの“おたから”』展 ~重要文化財特別公開~

四国デスティネーションキャンペーンにあわせて、金刀比羅宮所蔵の重要文化財・重要有形民俗文化財・県指定文化財等を特別公開いたします。こんぴらさんの“おたから”の数々をこれまでにないスケールでご覧いただけます。

  • 会場
    金刀比羅宮 宝物館
    案内地図 宝物館 Google Maps
  • 期間
    平成29年4月1日[土]~6月30日[金] 会期中無休
  • 開館時間
    8:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 入場料
    一般 800円、高・大生 400円、中学生以下 無料

主な特別公開展示品

  • 重要文化財
    • 紙本著色「なよ竹物語絵巻」一巻、伝藤原為家(詞書)、伝藤原隆能(画)
    • 絹本著色「弁財天十五童子像」一幅、伝巨勢金岡
    • 木造「十一面観音立像」一躯、伝云僧空海
    • 伏見天皇宸翰御歌集(百首)一巻
    • 太刀「長光」一口
    • 短刀「國弘」一口
    • 太刀「長船」一口
  • 重要有形民俗文化財
    • 紙本著色「当山社頭並大祭行列図屏風」六曲一双、清信
  • 県指定文化財
    • 紙本墨書「保元物語」三冊
    • 紙本墨書「平治物語」三冊
    • 太刀「定利」一口
    • 太刀「助真」一口
    • 刀「肥前国忠吉」一口
  • 文化財
    • 板絵金地著色「三十六歌仙額」狩野探幽・狩野尚信・狩野安信
    • 紙本金地著色「蹴鞠図屏風」六曲一双、筆者不詳
    • 紙本金地著色「源氏物語図屏風」六曲一双、伝土佐光元
    • 絹本墨画「葡萄栗鼠図」一幅、森寛斎
    • 絹本著色「四季草花図」一幅、森寛斎
    • 紙本墨画著色「鯉魚図」一幅、長沢芦雪
    • 絹本著色「扇面旭日鶴亀図」一幅、司馬江漢
    • 絹本墨画「虎図」一幅、狩野探幽
    • 太刀「菅原包則」一口

重要文化財「十一面観音立像」

木造彩色、一躯、作者不詳

平安時代の作。金毘羅大権現時代には、観音堂の本尊として祀られていた。1本の檜材から彫りだされた一木造りで、冠の上の十一面の化仏(小さな仏)、台座、持物、光背等は失われているが、髪、眉、目には墨色、唇には朱色、胸部には瓔珞、裳には衣紋が色美しく描かれている。温雅ななかにも強い意志を秘めた面差しは、人々の篤い信仰を集め、神仏分離令の混乱を経て、なお、守り残された。荒彫の肌合いと深い衣文、彩色による細やかな装飾などが相まって、野性味と優美さを兼ね備えた魅力を放つ。

重要文化財「なよ竹物語絵巻」

紙本著色、一巻、伝藤原為家(詞書)、伝藤原隆能(画)

鎌倉時代に書かれた恋物語。後嵯峨天皇に見初められたある少将の妻が、天皇の寵愛を受け入れることで夫を中将に昇進させるという筋。物語中で少将の妻が読む和歌の文句をとって「くれ竹物語」とも称され、後世には、「鳴門 中将物語」(鳴門は良き若布の産地であり、良き若妻のおかげで少将が幸運を得たことから)の名でも知られた。 直線的な強装束をまとった人物表現、建築や調度、衣服の紋様などの理知的な描線の一方、帝と少将の妻が語らう 夜の庭に蛍を飛ばすなど、自然の風情を細やかに描く叙情的なセンスも感じられる。

重要有形民俗文化財「当山社頭並大祭行列図屏風」

紙本著色金砂子撒、六曲一双、清信筆

江戸時代(元禄頃)の作。金刀比羅宮における10月の大祭の様子を描いたもの。現在、当宮の大祭行列は、御神輿が夜中に山から下りて、御旅所に渡御し、翌日の夜中に御本宮に還るが、江戸時代は、昼間、御本宮に上り、御本宮横の観音堂(現在の三穂津姫社付近)で神事を執り行っていた。本屏風は、まさに、御本宮を目指して進む頭人行列を描いたものである。右隻には、大祭の主役であるお頭人さんたちをはじめ、門前町の風景(禊の様子・歌舞伎興行・うどん屋・大道芸など)が描かれている。左隻には、大門から御本宮までの神域(神域の入口である大門・桜の馬場で敷物を広げて憩う人たち・参拝者の応対をする僧侶たち・たくさんの参拝者で賑わう御本宮など)が描かれている。

その他の作品


『こんぴらさんの“おたから”』展に関するお問い合わせ先

金刀比羅宮社務所 総務課 請川、大坪、淘江 TEL: 0877-75-2121


四国デスティネーションキャンペーンの詳細