ここ数年、神社本庁では、不動産の不正転売が問題となっており、各報道によれば、本庁執行部が著しく関与しているとも聞き及んでいる。当宮も、神社本庁と包括関係にあり、事実であれば、非常に遺憾であると感じていた。
更に、令和元年五月一日、天皇陛下が即位なされ、この奉祝の年、神社本庁からの通達第八号に従い、当宮でも、十一月十四日、大嘗祭当日祭を斎行した。
同通達によれば、「大嘗祭当日の祭祀にあたり臨時に本庁幣を供進する」とあったが、当宮には『臨時の神社本庁幣』が届かなかった。
当宮では、大嘗祭当日まで、『臨時の神社本庁幣』の到着をお待ちしたが、神社本庁からも香川県神社庁からも何の連絡も無く、天皇陛下の思し召しである『臨時の神社本庁幣』をお供えすることも出来ないまま、祭典を斎行した。
天皇陛下一代に一度の、奉祝の大御祭に際し、臨時の神社本庁幣が届かなかったことは、決して許されない無礼な行いであり、天皇陛下に対しても不敬極まりない行為であると言わざるを得ない。
この『臨時の神社本庁幣』を頂けなかった理由について、神社本庁に問い合わせたところ、「臨時本庁幣については、神社庁から交付するよう依頼している」との回答。香川県神社庁からは、「臨時幣帛料は、例年の幣帛料と同様に、令和二年の一月下旬から二月上旬に交付を予定している」との回答。天皇陛下からの思し召しであるにも関わらず、神社本庁の「それは神社庁に任せてある」などと回答することも、天皇陛下への不敬ではないか。また、香川県神社庁からの「臨時幣帛料は令和二年の一月下旬から二月上旬に交付」との回答。大嘗祭当日祭の数か月後に幣帛料が届いて、何の意味があるのか。
当宮に対する嫌がらせとしか思えない。
香川県神社庁からの回答(PDF)
【注記】神社本庁への毎年の特別寄贈金が云々、これは任意のもので、強制・強要・強請されるものではない事を念のため申し添えておくものである。
当宮としては、これを機に、神社本庁との被包括関係を廃止することとした。
令和2年6月5日