令和3年11月23日[火]、勤労感謝の日、御本宮にて新嘗祭を斎行いたしました。
新嘗祭は、新穀を神に奉り収穫の神恩に感謝する祭です。2月の祈年祭、10月の例大祭と並ぶ金刀比羅宮の三大祭の一つです。
氏子総代 大野等様、氏子総代 牧山正三様、琴平町町長 片岡英樹様、琴平町町議会議長 山下康二様、琴平町商工会副会長 大西義美様、琴平町観光協会会長 漆原康博様、百十四銀行琴平支店支店長 磯野順二様、JR琴平駅駅長 中尾貴紀様、琴平郵便局局長 戸島真一様、金刀比羅宮敬神婦人会会長 琴陵美苗様、神饌田奉耕者 岩倉卓三様が参列してくださいました。
祭典では、神饌田で収穫した稲穂で作った「懸税」(かけちから)をお奉りし、斎主が祝詞を奏上、神職が舞曲「讃岐風俗舞」を奏進いたしました。
讃岐風俗舞は、讃岐稲舂歌1曲・讃岐風俗歌1曲・讃岐風俗舞4曲の計6曲から成り、「讃岐風俗舞 一具」とも呼ばれます。この楽曲は、大正時代、讃岐国が主基国(主基田)に勅定された際、宮内省により「主基稲舂歌、主基風俗歌、主基風俗舞」として作られ、大正4年(1915)の大嘗祭の大嘗宮主基田の儀式で奏されました。
本来これらの楽曲は、天皇陛下御即位にあたり、一代に一度限り奏進されるものですが、金刀比羅宮ではこの記念の歌舞をそのまま失くしてしまうのは惜しいと考え、当時の金刀比羅宮の職員が宮内省楽師に教えを受け楽曲を修得し、以来、伝承しています。